東京電力は3日、福島第1原子力発電所から15~20キロ離れた沖合の海底から採取した土で、1キログラムあたり1200~1400ベクレルの放射性セシウムなどを検出したと発表した。通常の濃度の1千倍にあたる。海底の土から高濃度の放射性物質が検出されたのは初めて。魚介類などに影響を与える恐れもある。
土を採取したのは4月29日で、福島第1原発から北側に15キロ、南側に20キロそれぞれ離れた2カ所の海底。いずれも海岸から3キロ沖合で、深さ20~30メートルから採取した。原発から北側では同1400ベクレル、南側では同1200ベクレルの放射性物質が検出された。通常は海底から放射性物質は検出されず、見つかったとしても2~3ベクレル程度という。
経済産業省原子力安全・保安院によると、海底の土については法令上の濃度限度はない。今回見つかった放射性セシウムは半減期が2~30年と長く、今後定期的な計測を続けるという。
平成23年3月21日、周辺環境のモニタリングの一環として、東北地方太平洋沖地
震で被災した福島第一原子力発電所の放水口付近(南側)において、海水に含まれ
る放射性物質のサンプリング調査を行った結果、放射性物質が検出されたことから、
原子力安全・保安院ならびに福島県へ連絡いたしました。
3月22日より、福島第一原子力発電所沿岸部におけるサンプリングについては、
4箇所(うち2箇所については、3月26日より、1日各2回実施)で実施しており
ます。
また、4月17日より、福島第一原子力発電所の沖合3km地点4箇所(4月26日よ
り2箇所追加、4月30日より3箇所追加、計9箇所)、沖合8km地点2箇所、沖合
15km地点6箇所でサンプリングを実施しており、その評価結果もあわせて連絡して
おります。
なお、本調査結果におけるヨウ素-131、セシウム-134、セシウム-137の3核種に
ついては確定値としてお知らせすることとし、その他の核種については、4月1日
の原子力安全・保安院による厳重注意を受けて策定した再発防止に係る方針に基づ
き、今後、再評価を実施することとしております。
(お知らせ済み)
平成23年5月3日、福島第一原子力発電所で検出された放射性物質の海洋への拡
散を評価するため、サンプリング調査を行い、海水に含まれる放射性物質の核種分
析を行った結果、別紙の通り、放射性物質が検出されたことから、本日、原子力安
全・保安院ならびに福島県へ連絡いたしました。
今後も、同様のサンプリング調査を実施。
・海水核種分析結果(PDF 72.9KB)
・海水放射能濃度(PDF 10.4KB)
・沿岸 海水放射能濃度(Bq/cm3)(PDF 23.4KB)
・沖合 海水放射能濃度(Bq/cm3)(PDF 78.0KB)
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